神酒の海とその周辺(2016/11/18 01:37:36 C14+2xBarlow+ASI174MM IR-Pass Filter Shutter 15/00ms  Gain 128(32%)  Gamma 85)フラカストリウスの中央を横切る細い谷、神酒の海の特に右下に散らばる微小クレーターの数々、左下に見えるゴクレニウスの周壁を乗り越えて走る谷、など、見ものがいっぱい。4カットをモザイク合成しています。 ジャンサン・レイタ谷(2016/11/18 01:49:29  C14+2xBarlow+ASI174MM Shutter 15.00ms  Gain 128(32%)  Gamma 85)ファブリキウスからジャンサンの内部を真っ二つにして南に伸びる谷。途中で3本に分岐しますが、その分岐点が意外と複雑です。あまり明暗境界線に近すぎると影の中に埋もれてしまうため、太陽高度が高い時にも撮影しておく必要があります。 南極付近(2016/11/18 02:28:21 C14+2xBarlow+ASI174MM Shutter 15.00ms  Gain 128(32%)  Gamma 85)この辺りは、ベースになる近く自体の起伏が激しい上ぬ深いクレーターが多いので、凹凸が非常に目立ちます。北極近辺が底の浅い、平らで大型のクレーターが並んでいるのと対照的です。右端の丸く均整のとれたクレーターがモレトス。南極点はここから左上に向かっていった月平線の向こうにあります。 ポシドニウス詳細(トリミングあり)(2016/11/18 01:26:10 C14+2xBarlow+ASI174MM+IR Pass Filter  Shutter 15.00ms  Gain 128(32%) Ganmma 85)データは写真にも直接書き込んであります。ポシドニウスの内部平原を
ぐるりと囲む細い谷が実際にはぎざぎざに蛇行しながら伸びている様子がよくわかります。なかなか面白い眺めです。 シルサリス裂溝(2016/11/13 23:08:10 C14+2xBarlow+ASI174MM IR-Pass Filter  Shutter 36.42ms  Gain 209(52%)  Gamma 67)ダーウィンの東の裾野から発して、野越え山越え、途中のクレーターも
真っ二つにして嵐の大洋まで伸びる長大な谷。太陽高度がすでに高くなっているので、8”クラスだと写りにくい状況ですが、14”は強拡大がきくため、谷底までよく見えます。 アリスタルコス台地とシュレーター谷(2016/11/12 21:04:41 C14+2xBarlow+ASI174MM+IR-Pass Filter ,Shutter 3.725ms Gain 114(28%) Gamma 84)シュレーター谷の底を走る細いリルの一部が写っています。左端には
その他にも、アリスタルコス台地を起点とする溶岩チャネルがもとになったリルがたくさん見えます。 リュンカー、シャープ谷、メランT(2016/11/12 21:03:00  C14+2xBarlow+ASI174MM Shutter 3.725ms  Gain 114(28%)  Gamma 84)虹の入江の背中側(北西)にあたる地域。真ん中付近にメランTの独特の形をした頂上の穴が見えています。リュンカーはこうして拡大してみると大き目のドームの集合体のように見えます。西側が影にならずに斜面まで見えて、全容がわかる写真です。 トリスネッカーの谷、ヒギヌス谷(2016/10/22 03:23:19  C14+2xBarlow+ASI174MM Shutter 3.214ms  Gain 142(35%)  Gamma 85)トリスネッカーの東側に広がる細いリルのネットワーク。これまた太陽高度が高いと小口径では写りにくくなりますが、C14+ASI174MMのコンビで綺麗に全容が出ました。谷の底まで光が当たっているので、幅も深さもよくわかります。ヒギヌス谷の方は谷の底に火山性クレーターが並んだ形が見えています。左端にはアリアディウス谷との接続点も・・・。 フラカストリウスと谷のアップ(2016/10/19 02:11:07 C14+2xBarlow+ASI174MM Shutter 3.114ms  Gain 142(35%)  Gamma 85)最初の写真を作った4コマのうちの一コマです。中央上の、神酒の海の溶岩に半分埋もれた大型のクレーターがフラカストリウス。その真ん中を横に割るように、裂け目があちこち折れ曲がりながら走っています。神酒の海の表面右下はテオフィルスからの飛散物が作った二次クレーターがびっしりと覆っています。 神酒の海から南へ(2017/05/02 08:52~53(UT)  C14-XLT直焦点+ASI174MM IR-Pass Filter(850nm-)  2コマモザイク)明暗境界線からかなり離れて、日が高くなってしまったジャンサンやペタヴィウスも、35cm+モノクロチップの解像力をもってすれば十分細かい起伏が見えてくる。神酒の海に散らばる1~3kmほどの無数のクレーターレットの分布も興味深い。写真では、ペタヴィウスのセンターピーク北側に広がる細い谷のネットワークや、フラカストリウス内部を横切る折れ曲がった谷なども確認できる。さらに、秤動の具合で大きくこちらを向いたペタヴィウスの向こう側(東)にあるフンボルト・クレーター内部に見える暗い模様(溶岩)もよくわかる。 神酒の海と静かの海の接続部(2017/05/02 09:16(UT)  C14-XLT直焦点+2x Barlow lens+ASI174MM IR-Pass Filter(850nm-))左上角にテオフィルスの一部、左下にはトリチェリとそれを囲む古いクレーターの外壁が見えている。右下の、まだ内部が影になっている円形のクレーターがドランブル。この付近は神酒の海と静かの海の接続部にあたり、画面中央を縦に走る山地と海との境界は、かつてのネクタリスベイズンの最外周にあたる部分である。 コペルニクスの朝(2017/11/28)画面中央やや左の明暗境界線上で、ホルテンシウスのドーム群がちょうど夜明けを迎えたところ。こういう光線状態で見ると、コペルニクスの周壁の外側は、まるで台地のように高く盛り上がっている。周囲に散らばる無数の2次クレーターと合わせ、インパクトの激しさが伝わってくる。 危機の海全景(夕方)(2017/11/05)全体に少しコントラストを落とし、プロクルスの内部までわかるようにしてみた。危機の海を囲む山々を見ると、元になったベイズンの多重構造が浮かび上がってくる。タルンティウス(右上)と危機の海との間にある、小さいけれどはっきりしたクレーターはAsada(麻田剛立)。滑らかに見える海の表面にも、ここまで拡大すると、小さなクレーターやリンクルリッジ、無数の山塊などいろいろな地形があることがわかる。 ヘシオドス~ラムスデン(2017/08/03)真ん中に見える平らな地域は病の沼。その西寄りにあるラムスデンクレーターの周囲には、豊の海のゴクレニウスを連想させる浅い谷のネットワークが広がっている。ラムスデンの北東にあるマルト、画面左下すみのヘシオドスAは、典型的なコンセントリッククレーターである。右下すみに見える平地は湿りの海の一部。